CHEERZ生配信 第19回 「今の気持ちとこれからの活動」
先日のCHEERZ生配信にお越しの皆さま本当にありがとうございました。
久しぶりの配信となりましたが、いかがだったでしょうか?
GW中は皆さんそれぞれ予定がある中だったと思いましたが、色々な方とお話できて嬉しかったです。
アーカイブ映像を以下にアップロードしました。
さて、今回の配信では、恥じレスのライブが終わってからの今の気持ちとこれまでの感謝、そしてこれからの活動方針について、途中で雑談を交えながらお話ししました。
恥じレスとしての活動と解散ライブ当日のレポートについては後日それぞれ記事を分けて書きたいと思っていますが、まずは解散ライブを終えた今の心境としては、「お疲れ様」という気持ちです。
そのお疲れ様は、今まで応援してくれた皆さまに対するお疲れ様であり、約4年間活動してきた自分やメンバー、スタッフに対するお疲れ様でもあります。
みなさん、本当にありがとうございました。
自分は、”JPN”が付く前から加入が決まって活動の準備をしていたこともあり、結成当初がとても懐かしく感じられますが、でもそこからの日々は本当にあっという間で、昨日のことのように思い返されます。
とにかく目の前のことに精一杯で、アイドルとは何かをもがきながら模索し続けた4年間でした。
それでもステージに立って、お客さんの笑顔を見るときはとても幸せでしたし、グループの一員として活動することの楽しさも経験できました。
このような形でのアイドル活動は終止符を打ちますが、それだからアイドルはもうやめたと言うのは、これまでの活動の中で自分なりに考えてきたアイドルという意味に対して少し表面的で違うと思いますし、皆さんに対しても無責任かなと思うのです。
言葉の定義の問題かもしれませんが、自分の好きなことや得意なこと、どのような形でもいいので、 ちょっとでも誰かに明日を生きる勇気を与えたり、自分も真似してみたいと思える行動ができたらアイドルなのかなと思うのです。
このブログを読んでいる皆さん自身も、もしかしたらきっとどこかで誰かのアイドルなんじゃないかなぁなんて。
ところでこの放送の少し前の5月1日には、国家の象徴であり国民のアイドルとも言える天皇陛下が新たに変わり、日本の元号が平成から令和に改められましたね。
前日の平成最後の日に海外から帰国した友人と品川でお茶をしていたこともあり、せっかくなので 退位の礼が行われている皇居周辺まで行ってきました。
小雨の降る生憎の天気でしたが、あたり一体が白い霧に包まれて神秘的な空気になっていました。
近くまでいくとものものしい警備に囲まれて、黒い車が何台も走り去っていきました。
直接は目に見えない向こうの方からも不思議と緊張感が伝わってきて、画面越しで観るニュース映像とは違って、現場まで行くと肌に感じるものがありました。
日本国の象徴として平成の世に尽くしてこられた天皇皇后両陛下につきましては本当にお疲れ様でした。
令和の天皇皇后両陛下の御即位につきましても心よりお祝いしたいです。
時はグラデーションのように進んでいるのに、元号が変わった瞬間そこから急に世間が新しい時代になって、平成がはるか過去の時代になったような気がします。
平成という時代は、遠い将来どのような位置づけで見られるのでしょうか。
みなさんはどう思いますか?
時代の最先端を生きている自分たちにとって当たり前だと感じることも、未来では非常識になっていることも沢山あるのかなと思います。
新しい令和の時代もいずれ過去の時代になります。
でもそれは虚しいことではなく、時代が進んでいくのも世界中の人々が今より少しでも良い社会にしていこうと頑張っている、その小さな積み重ねの結果です。
ひるがえって自分の活動について考えてみれば、自分なりにですが色々と新しいことにチャレンジしてきたかなと思います。
実際に約10年ほど前から発信してきたジェンダーレスという考え方も、最近は徐々に一般化してきて、世の中に受け入れられるようになってきたなと感じています。
それもこうした情報を知って見て育ってきた人たちが増えてきたからだと思います。
たった数年でも常識は大きく変わっていくんですね。
一般的な男女混合や女装/男装だけで構成されたグループは以前から数多くある中、女性アイドルグループの中に女の子として男子メンバーがいるというようなスタイルはフィクションの中ではあったもののこれまで現実の中では当初ありませんでした。
このようなもっと”レス”に踏み込んだスタイル、~性別において普通とは何か?を問うスタイル~が、そう遠くはない将来にもう少し一般化していくんじゃないかなと思います。
恥じらいレスキューJPNの活動を通して個人ではできないことを沢山経験できましたし、メンバーと一緒に仕事をする中で色々な気付きも得ることができました。
その一方で解散した今だからこそ良い意味で振り返ることができますが、体制が変わった2年目以降からは自分は実質的に蚊帳の外になってしまい、途中から主体的に参加することができなくなってしまいました。
Mgrの思惑、各事務所間の関係や運営の方針により基本は女性メンバーがメインとなった見せ方になり、平常ライブやPV、遠征など色々な場面で自分だけ外されることが多く、悔しい思いや残念な思いを沢山しました。
自分としての活躍の機会が減ってしまっただけでなく、続いて外人メンバーのサブリナとブラダの脱退もあって、グループが掲げるニュースタンダードの理念に対して本来あるべき姿を実現できずにいました。
メンバー一人ひとりがベストを尽くしていましたし、本当はどうすべきなのかはみんな心の内では分かっていたはずですが、そこについては見て見ぬふりをしてきた部分があると思います。
恥じレスの中で自分としては満足な活動ができなくなり、どうやって自分の中のテーマを実現していこうかと悩んでいた中でミスiDの挑戦がありました。
主催者の話では例年ミスiDには男性の応募者も相当数いるとのことでしたが、審査はかなり厳しいようで戸籍上男性として受賞した前例はありませんでした。
一見すると個性を重視するミスiDでは男性(または元男性)という肩書はアドバンテージになりそうな気もしますが、女の子という世界観を壊さないためにも、その一線に対してはかなり慎重だったそうです。
ミスiDの建前としては受賞する/しないに関係なくみんな等しくミスiDだそうですが、事実としてそこには壁があったと思います。
その壁は厚いコンクリートのような壁ではなく、とても薄くて簡単に壊せそうな気がするのに、弾丸をもはね返してしまうような極めて頑丈な壁です。
そこでアイドルシーンだけではなく、ミスiDというシーンにおいてもこの壁を突破して新しい道を切り開こうと挑戦を決意し、結果として皆さんの応援のおかげもあって男性として初めて賞を受賞できました。
どんな壁であろうと一度前例を作ってしまえば、その壁には小さな亀裂が入ります。
そこから入ってくる一条の光を見てくれる人がいたら嬉しいなと思います(一条あおいの一条の由来)。
ですから今後ミスiDを含めたアイドルシーンにおいて、性別の壁を乗り越えて活動していく人たちがきっと増えていくだろうなと思います。
そしてそこに人が通れば通るほど、その壁はどんどん崩れていき、いつの日にか壁なんてあったの!?って言われる時代が来ると思います。
でもまだまだ課題は沢山ありますので、自分は今後も継続してジェンダーをテーマにした自分の考え方を発信していくつもりです。
そしてこれからは与えられた仕事の枠組みの中ではなく、これまでなかなかできなかった主体性をもった仕事でメッセージを伝えていきたいと考えています。
ですから既に色々と出演の依頼も頂いたりもしましたが、中には映画や舞台などの長期のお仕事もあり、申し訳ないのですが自分の時間を確保したくお断りさせていただきました。
早く次の活動をスタートさせたいと思っていますが、まずはこれまでの活動をきちんとまとめる作業をしたいと思っています。
それはこのサイト自体が自分にとってのひとつの作品であり、そのストーリーは次に繋がっているからです。
もう少し時間がかかると思いますが、今後とも応援よろしくお願い致します 。
当日の写真を以下に掲載しています(画像多め)。
よかったら見ていってください。
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